平成27年12月2日(水)、端山(はやま)ヶ丘団地自治会館(京都市伏見区)にて「第4回ミライミーティング 後継者マッチング ~with 京都ちーびず応援カフェ~」を開催いたしました。
今回のミライミーティングは、京都ちーびず(※1)とコラボレーションし、「京刺子の事業継続を応援しよう」をテーマにグループ討論を行い、京刺子の事業継続、実演、今後の事業展開などについての意見交換を行いました。
以下、当日のプログラムに沿って、概要をご紹介いたします。
1.ごあいさつ、京都ちーびずのご紹介
まずは、京都府地域力ビジネス課 長友弘子課長よりごあいさつと「京都ちーびず」についてご紹介をいただきました。地域を盛り上げていくためには、その地域に住む人たちが自分達自身で前例のない事業に取り組むケースが多く、こうした人々や事業を応援しているのが「京都ちーびず」であり、関心を持った地域の人々が集い、様々な面から意見交換会を行うことで、さらに良いアイデアが生まれやすくなる効果があるといったご説明をいただきました。
2.京都中小企業事業継続・創生支援センター紹介
続いて、京都産業21の山本より、京都中小企業事業継続・創生支援センターの趣旨や今回、初めての京都ちーびずカフェとの連携の経緯について紹介いたしました。京都ちーびずのご協力をいただくことで、後継者マッチング事業だけでなく、今後の京刺子の事業展開についても貴重な意見を頂戴できる良いきっかけになることを期待しているといった旨の説明いたしました。
3.京刺子紹介・実演
京刺し子事業の事業継続を望まれる企業の代表者に、事業のご紹介と実演をいただきました。
まずは、後継者を探す背景として、事業は販路が確保されて順調であるが、年齢と体調の関係である点を説明いただきました。そして、仕事の実演です。製作現場から、実際の「型」を持ち込んでいただき、京刺し子の柄を布に摺る作業を行ってもらいました。その布をカバンや暖簾にミシンで加工し、京刺し子の手芸セットを作るのが事業となります。瞬く間に製品は出来上がり、参加者の方々から、作業方法の習得や工程等に関する質問が活発にかわされました。縫製や手芸に興味がある方には、大変興味深い実演だったのではないでしょうか。この実演を見て、お持ちいただいた製品を手に取ることで、京刺し子事業について理解が深まったと思います。
4.参加者活動紹介・意見交換会
意見交換会の前に、京都ちーびず応援カフェとして、NPO法人ふるさと保津様より、保津のさくらプリンと黒豆コーヒー、保津ゆずを使用した飴をいただきました。
ほっと一息ついたところで後半の部が始まりました。
参加者全員の自己紹介後、2つのグループに分かれて、京刺子の事業を継続・発展させていくための意見を出し合いました。参加者の方は、各地域で様々な事業や地域活動に従事している方々であり、活発で興味深い意見が交わされました。例えば、後継者候補として具体的に検討された方、商品ラインアップを拡大して売り上げアップを狙う方法、ターゲット顧客を若い女性にすることなど、時間が足りないくらい、具体的で前向きなアイデアや意見が挙がりました。各グループでの議論後、代表者がグループの意見を発表し、全体での意見交換を行いました。
地域づくりで活躍されている方、京刺子に興味をもつ方、支援機関の方など、様々なフィールドで活躍される交流が深まる機会となりました。その結果、具体的な後継者候補の方のご紹介や今後の展開が見込める機会となった次第です。
*おわりに
京都中小企業事業継続・創生支援センターでは、京都府内の中小企業様を対象に、事業承継問題の解決に向けて、今年度もイベントの開催や支援体制の整備・強化を行っていきます。詳細・最新情報は『京都起業・承継ナビ』の事業承継ページををご覧ください。
※1「京都ちーびず」とは
「京都ちーびず」とは、「京都地域力ビジネス」の略称で、ビジネス的手法により新しい仕事や働き方を生み出して、自分たちの手で継続的な地域づくりを目指してもらう京都府の取り組みです。地域づくりに興味を持つ人々が交流しながら、ブラッシュアップや新しく楽しいコラボをつくり出すための場として「応援カフェ」を開催しています。
http://www.pref.kyoto.jp/social-biz/